肺炎球菌ワクチンとは
肺炎球菌によって引き起こされるいろいろな病気(感染症)を予防するためのワクチンです。
従って、肺炎球菌ワクチンは、肺炎球菌以外の病原による病気(感染症)に対しては残念ながら予防効果はありません。肺炎を例にとると、肺炎の原因となる微生物には各種細菌やウィルスなど、たくさんの種類があります。
しかし、肺炎球菌は、その中で最も重要な位置を占めている細菌です。
インフルエンザウィルスに多くの種類があるように、肺炎球菌には多くの種類があります。このワクチンは、1回の接種でいろいろな型に効くようにつくられています。
ワクチン接種をおすすめする方
米国でも推奨されているワクチン接種
次のような方に肺炎球菌ワクチンの接種をおすすめします。
該当する方はご相談ください
- 高齢者の方(とくに65歳以上)
- 心臓や呼吸器に慢性疾患のある方
- 腎不全や肝機能障害のある方
- 糖尿病の方
- 脾臓摘出などで脾機能不全のある方
米国では、政府機関である疾患防疫センター(CDC)等より、上記の方々に対して肺炎球菌ワクチンの接種が勧告されております。
ワクチン接種時の留意点
肺炎球菌ワクチン接種後の副反応(副作用)
副反応
- 注射部位の腫れ
- 注射部位の痛み
- 軽い熱
など、稀にワクチン接種後に副反応が出る可能性があります。
しかし、
- 日常生活に差支えるほどの症状ではない
- 1~2日程度で症状が治る
など、多くのデータによって安全に接種できることが確認されています。
注意事項
過去にこのワクチンを受けたことのある人は、再接種(2回目の接種)は出来ません。予めご了承ください。